わたしは性同一性障害と認められなかったが女になった
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- モカ・迷いうさこ
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- 公開日
- 2016-12-15 12:12:00
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わたしは「女性になりたい」と性に悩んでいた10代の頃、親にカミングアウトして相談して病院に行って精神科で性同一性障害の診断を受けたことがある。
診断は、いろいろなテストを行って男性脳か女性脳か測るテストだった。わたしは、そこで自分自身を知りたかったので、先生の質問にもテストにも正直に答えた。そこで出た結果は、「男性的でもあり女性的でもある丁度、中間」という結果だった。
そして、先生に「だから、あなたは性同一性障害ではありません」と言われた。え、ちょっとまって、そもそも中間ってなに?じゃあ、わたしは男なの?女なの?男性脳か女性脳か調べるテストなのに、中間なんて答えが出たら、そもそも男性とか女性とかの二択じゃないじゃん!って思った。
そのとき、「あぁ、そうか。性同一性障害かどうかなんて、関係ないんだ。例え、わたしが男性脳だと診断されても、わたしは女になりたい気持ちは変わらない」と分かった。病院やお医者さんの言うことが、いつでも正しい訳じゃない。ましてや、脳のことなんて、まだまだ全然解明出来ない。性同一性障害という病名は、こういった脳と体に矛盾を抱く人を社会的に保護するために作られたのかもしれない。
それから、わたしは正規のルートで治療してもらえなかったので、闇医者で女性ホルモン投与や海外から女性ホルモンを輸入したりした後、性別適合手術を受けるために嘘の性同一性障害の診断書を作り、女になった。
生活に問題はあるか?と聞かれると「ない」と答える。
男性らしい部分も女性らしい部分もあるが、それはいろんな部分で活かされているし、男友達も女友達も多い。女性とも男性とも、恋愛をする。いろいろな物事がフラットに見えるから、便利である。ただ、「男性としても生きられるか?」と聞かれれば「男性としては生きたくない」。ズボンもスカートもはきたいし、ロングにもショートにもしたい。そんな自由を選択しやすいのが、女性だったからわたしは女性という生き方を選んだ。きっと、自分の性に納得したら、問題がないんだろう。
✏️ライター:モカ・迷いうさこ
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